唄ウ人形三話 | 評価: 8 |
▼ タイトル | 唄ウ人形三話 |
▼ 作者 | ZERO(奇怪な世界) |
▼ ジャンル | 和風怪奇ビジュアルノベルオムニバス |
▼ キーワード | 人形、魂 |
▼ 制作ツール | 吉里吉里/KAG |
▼ 推定プレイ時間 | 30分 |
<あらすじ>
舞台は和風味の国だが、現実とは異なり江戸から現代までの時代が混ざる世界。
主人公は大人の心を持つ少女と子供の精神な女性。
二人は相談人として様々な奇なる出会いや事変に巻き込まれてゆく。
本編は三篇の短編+αで成り立ち、怪奇の和風味な淡々節。
【かラくり人形】・・かラくり人形師の不吉なる相談。
【首吊り人形】・・・違和感なる自殺体についての相談。
【天狗の花売り】・・奇抜な老人の独白的相談。
基本的にはビジュアルのベルで選択肢はありませんが、ゲーム要素もあり。
隠しでサイドストーリーが現れます。
因みにホラーの要素は薄く、どちらかというと懐古的奇譚という雰囲気。
前作【犬森荘殺人事件】との絡まりもあります。
完全的な続編というわけではないので、未見の片も楽しめます。
ただ、既読の方ですとより深く楽しめるかもしれません。
(作者HPから抜粋)
<システム>
ノベル形式で、選択肢は無いと考えて差し支えないでしょう。
上記にもありますが、ゲーム性を出すために隠しの選択肢(透明?)があります。
それにより追加シナリオを楽しめるようになります。
とはいっても本編だけでも十分楽しめる作品ですけど・・
<感想>
ZEROさんの作品としては、これまでの作品とはまた方向性の異なるものに仕上がっています。
作者も述べられていますが、「バレエの研究」に影響を受けたみたいです。
確かに雰囲気は大層似ていますが、内容はオリジナルなので問題ありません。
本作は私の好みの和風であるということと、オカルト的な物語にぐいぐいと引き込まれてしまいました。
三話ということもありそれなりにボリュームもありましたしね。
満足満足・・・
最後に一言:「もうおなかいっぱいです」